2021年6月12日(土)
- 第6日目
- 講義&ゼミ[1]
資本金を1億円以下に減資することで「中小企業化」する──昨今、少なくない大企業においてみられる動きです。今回講義はこの点を拾い上げ、新聞報道を素材に解明していきました。
中小企業への政策上の支援、税制上の優遇に狙いをつけ、その恩恵の獲得を目指す──そのような動きと捉えることができ、業種・資本金・従業員数のみで判定を行う現行の中小企業の定義自体の問題も現れてきます。
坂本先生は、1995年の著書、『新ゼミナール中小企業論』を基に、
- 企業は環境変化に合わせて経営規模や経営内容を変化させるものであり、大企業・中小企業を分ける合理的な理由はない。
- 中小企業イコール経済的弱者という訳でもない。
- 時間軸でとらえて創業後一定期間のみ、政策上の支援や優遇を行うなどの制度再構築が必要である。
という話をされました。
つづいて、賃金センサスデータを独自集計した職種別賃金一覧が配布され、職種により大きく異なる職種別賃金について、問題提起がなされました。
- なぜこのような差が生じるのか
- 果たしてこの差が妥当であるのか
多角的、歴史的な検討が必要と感じました。
- 講義&ゼミ[2]
6月誕生月のゼミ生4人をお祝い。
その後、順次行う予定になっているプログラム生の自社紹介。今回は製造業2社と介護福祉事業者の方々。それぞれの独自の強みや課題等をパワーポイントで端的に紹介されていました。
感動エピソードの輪読は、11話、「死ぬまでここにいていいの」や14話「アメリカの日系企業社長から」の4話。それぞれ深い感動を得ました。
- 講義&ゼミ[3&4]
夏合宿に向けた研究対象候補企業と地域コースの選定作業、日本で一番大切にしたい会社大賞の自薦他薦候補の紹介とグループ討議。さらに、全体研究のテーマについて、グループ討議を行い絞り込みました。
次月に決定し、すぐに研究に取り掛かることになります。
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