EMBA学習日記【09】

2021年8月27日(金)
  • 第9日目 

当初、8月27日、28日には、人を大切にする経営を実践している全国の企業への訪問学習が予定されていましたが、コロナ感染の拡大によりやむなく11月に延期となり、この日は振替講義がオンラインで実施されました。

  • 第1講義:リレー中小企業論④ 藤井正隆先生

藤井先生は、株式会社イマージョンの代表取締役社長で、千葉商科大学大学院客員教授・人を大切にする経営学会常任理事・事務局長としてもご活躍されています。著書に『いい会社のつくり方』(WAVE出版)『社員を大切にする会社ほど伸びる理由』(クロスメディア・パブリッシング)などがあります。

講義のテーマは「いい会社とは」

経営分野の書籍(『エクセレントカンパニー』『ビジョナリーカンパニー』等)を手掛かりに、経営論の変遷にも触れながら、1980年代以降のいい会社・いい経営について解説されていました。日本では2010年頃、「いい会社とは働きがいのある会社である」という認識が普及し始めたとのこと。(『「いい会社」とは何か』小野泉+古野庸一(講談社現代新書))

一方で、日本の現状については次のように指摘されていました。

  • 日本の経営の現場では非正規労働者の増加に対応するかのように、やりがいや熱意の低下、過度な目標などによるメンタル不調者の増加などの状態が続いている。
  • 従来「いい会社」「ホワイト企業」として表彰された企業でも同様であり、近時の不祥事の頻発をみても、本当のいい会社とは何かが問われている。

その上で、坂本経営学の理念(──「企業の目的は売上利益の追求ではなく5 人(社員とその家族、取引先とその家族、お客様(現在顧客と未来顧客)、地域社会(とりわけ社会的弱者)、株主)の永遠の幸せの追求であり、売上利益は幸せを追求した結果である。」)が、着実に浸透しつつあることを実証的に説明されていました。

そして日本におけるいい会社の例を挙げつつ、「関係の質」の向上が重要であると指摘されました。

講義の途中では、テーマに沿ってディスカッションを行うグループ討議タイムが2回設定され、オンラインながら充実した講義となりました。

 

  • 第2講義:経営学④ 石川勝先生

石川先生は株式会社新興ウオターマネージメント工業代表取締役で、会社経営の傍ら長く坂本先生の下で研究され、現在は人を大切にする経営学会の常任理事・事務局次長を務めておられます。

千葉県で「汲み取り」業の跡を継いでから、様々な業務改善を行い、収益構造の強化を図り、社員と家族に対する様々な福利厚生を実施し、社員とその家族の幸せのために奮闘されている先生の貴重な実践を伺うことができました。

常に現場をよく見て課題を把握する姿勢・解決のための実行力は、中小企業の経営者とはかくあるべしと強く印象に残るものでした。

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